☆ 12月第5週 ☆    2014/12/25 〜 12/31


りかからず

今年最後の週になりました。 このブログを書き始めて半年余、
いろいろなテーマをあらためて考えることを通じて、
今まで何となく身につけてきたことを、自覚的に意識することが
できたのは、新しい発見で、嬉しいことでした。
新しい・そしてブログの終わりを迎える次の一年を前に、
ぜひ思い出しておきたい『詩』を取り上げて
自分のスタンスの確認の手立てとしたいと思います。



                         茨木のり子       

       もはや
       できあいの思想には倚りかかりたくない
       もはや
       できあいの宗教には倚りかかりたくない
       もはや
       できあいの学問には倚りかかりたくない
       もはや
       いかなく権威にも倚りかかりたくはない
       ながく生きて
       心底学んだのはそれぐらい
       じぶんの耳目
       じぶんの二本足のみで立っていて
       なに不都合のことやある
       倚りかかるとすれば
       それは
       椅子の背もたれだけ







プログラムで振り返るオペラ G : ロイド・ウェバー 「ジーザス・クライスト スーパースター」


   これはオペラではなく、ミュージカルですが、やはり取り上げておきたいと思います。
   イエス・キリストの最後の時期を題材にしたものです。 宗教的な作品というよりは、
   聖書の登場人物をもっと人間臭く描く内容で、こういう表現方法も興味深いと思います。    

   最初に見たのは アメリカ映画 でした。 イエスを神々しく描くというスタイルではありま
   せんが、リアルな表現で、とても感動的な作品に仕上がっていたという記憶があります。

   日本の舞台では劇団四季による2つのバージョンが有名です。
   私の見たのは2度とも 《エルサレム・バージョン》 という最初のものでした。
   
 1976/10/26 演出 = 浅利慶太、《エルサレム・バージョン》: 大阪サンケイホール
 鹿賀丈史、滝田栄、久野秀子 ほか  
 1984/ 6/ 3 演出 = 浅利慶太、《エルサレム・バージョン》: 神戸国際会館
 山口祐一郎、沢木順、野村玲子 ほか

 1976年の
プログラム ←
   → 1984年の
   プログラム


      LPでは、アメリカ映画のサウンド・トラック版を持っていました。
      映画では最後に世界の有名な磔刑像が延々と紹介されていたと記憶しますが、
      LPでは、その部分は省かれています。
      音楽だけでこれを聴くのはちょっとしんどく、やはり映像として DVD 盤が欲しい
      ところですね。

   イエスを語るには、クリスマス(誕生)よりも、最期の時期・受難の方がはるかに
   味わいがある ・・・ と思います。



今年の 演奏会
総括
  12/13 のPACオーケストラ『モーツァルトの旅:パリ編』で、
  今年の演奏会鑑賞は終わりです。 年間21回のコンサート
  通いでした。 2012年が 39回、2013年が 35回でしたので、
  大幅に減少させたことになります。(ある種の「断捨離」)
  そこで、この一年を振り返ってのベスト3を選びますと・・・

  ◎ 5/20 第8回大阪室内楽コンクール
    フェスタ部門の本選審査で、大いに楽しめたのでした。

  ◎ 5/31 ブラームス&シューマン チクルス(第3回)
    ヴァイオリン協奏曲のソリスト 郷古廉の魅力がGood !

  ◎10/25 関西歌劇団オペラ公演 : ヴェルディ『ドン・カルロ』
    日本のオペラ公演の充実ぶりを改めて認識させるもの
    でした。
  



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