☆ 7月第1週 ☆    2014/6/26 〜 7/2


断捨離 : <社会への対峙> から考える A

◇◆ マスコミとの関係 ◆◇

 
ちょっと違和感のあるテーマかもしれません。 ただ、私は現役時代そして退職後も
マスコミとは関わりがあり、個人的ではなく・立場上、マスコミの存在をかなり意識する
ことを余儀なくされた日々を、永年にわたって過ごしてきたのでした。
そこで、脱マスコミというか、要するにこの歳になって、そういう関係を意識することなく
静かに過ごすことができることになったのを機に、積年のマスコミへの <一筆言上> を
記して、ケジメをつけたいと思った次第です。 


  現役時代

    神戸支店に勤務した 1974・75年、初めて広報業務が自分の担当に加わりました。
    また、1979・80年、本社広報部で、直接的な報道担当ではありませんが、同じ課で仕事をした関係
    から、記者クラブの方々とは、日常的な接触がありました。
    その後、関西支社の広報室には二度の勤務をしましたので、マスコミ関係の対応は、私の中では、
    結構大きな比重をもっていたのです。

    私の場合、いわゆる広告宣伝の方ではなく、報道機関プレス対応という仕事ばかりでした。
    全国規模の会社であったことから、何かと報道対応の機会は多く、会社から社会へのメッセージを
    発信するというケース、そしてそれ以上に、いろいろなトラブルなどを巡っての取材対応も多く、
    なかには、大いに苦しむケースも多々ありました。

    私の場合、企業と(マスコミを通しての)社会との好ましい関係をどのように確保するかが、大きな
    課題であったということです。


  退職後

    退職後、私は3年間の第二の職場を経験した後、感じるところがあって、障害をもつ人々の就労を
    支援するボランティア活動に従事することになりました。  およそ10年ほど、そうした作業に
    携わったのですが、こちらの場合、障害をもつ人々の現状 ・ とりわけ就労のためのスキルアップの
    内容を、社会に広く知っていただき ・ 就労機会の増大にご理解をいただくという面で、マスコミの力を
    借りることが、きわめて重要だという 喫緊の課題 になっていた訳です。

    そういうことから、ボランティア団体としてもマスコミ対応には大変力をいれており、具体的な取材
    対応には、私を含めたボランティア・スタッフが、活動への理解を訴求するため、テレビ・新聞・雑誌
    など、数多くの媒体に自分(個人ではなく団体の活動)を露出することになりました。 この辺りは、
    現役時代とはまるで違ったマスコミとの関係でした。

      本題から離れるのですが、そうした取材を受ける立場の中で、フリーのライターの方に、
      「定年後の活動」という視点から、私は「定点観測」の対象となり、数年ごとに「今、何を
      しているのか」というフォロー取材を受けるという体験もしたのでした。
      そのライターさんは、「橋口の最期まで追跡する」と意気込んでいらっしゃったのですが、
      志なかばで私より先に逝ってしまわれました。 合掌。

      このライターさんの取材の一部をご紹介しますと・・・
 
       週刊読売 2000/4/16 号 「シニアライフ 『自分流』 連載1」

       週刊読売 2001/4/1 号  「ミドルとシニアの『自分流』 連載48」



       「定年後をパソコンと暮らす」
            文春新書 381
            2004. 5 :文芸春秋 刊
    

  私のマスコミ観

    以上のようなことで、私は業務上、マスコミとの距離を、「活用する相手」として認識するようになって
    いたのでした。 それは警戒しつつも、自分の業務上の必要から うまく お付き合いする対象として
    認識していたということになりましょう。

    そうした立場からすっかり遠ざかった今、私のマスコミへの 率直な思い を記し、断捨離のひとつと
    したいと思います。 きつい表現になることをお断りしておきます。

   1.基本的には信用できない

     現役時代には、決して口にすることが憚られましたが、私のマスコミ不信の原点は、朝日新聞社を
     めぐる次の事件?にあります。

     それは、旧本社(東京・有楽町)の印刷工場からの「六価クロム垂れ流し」という問題を知ったことです。

     ネット上でも、その内容を知ることができますので省きますが、マスコミの自己保身・勝手な振る舞い    
     には、ほとほと呆れ果て、以後、決してマスコミを信用することはなくなりました。

         参照サイトの一例は、こちらから。

         私自身は、1970年代の後半に、辻村明先生の著書でこの事件を知りましたが、
         著書名は失念しています。


   2.あまりにも軽薄そしてアンバランス

     これはとりわけテレビで著しいことですが、どうでもいい内容の番組があまりにも多すぎます。
     娯楽番組を否定するものではありませんが、報道番組の中にまで、コメンテーターと称する素人衆が
     登場し、ああでもない、こうでもないと御託を並べるのは文字通り いかがなものか という気持ち。

     また、プロ野球でいえば、シーズン前の順位予想など、どんな意味があるというのでしょう。
     加えてそれが的中したことなどないことを考えれば、こんなものは、およそ意味のない・酒を飲み
     ながらの 管を巻く 類でしかないことは言うまでもないことでしょう。

     またテレビの野球中継で、番組によっては一球ごとにホームベース上の位置や球種を表示しますが、
     一般の視聴者にとって、本当に必要なものでしょうか?
     そして何よりも腹の立つのは、試合の最後まで中継するという熱意がないこと!
     ちなみに、地元・神戸の「サンテレビ」では、完全中継を行っており、また、NHKではサブチャンネル
     を利用した完全中継をすることで、定時番組の視聴者に迷惑のかからない方法をとるなど、その気に
     なれば対応できるにも拘わらず、全く努力を怠っている多くのテレビ局の姿勢には大いに不満を覚え
     ています。
     要するに、視聴者・読者のニーズへの配慮がいい加減だという感じです。


   3.何が大事か(本質的か)をもっと見つめよ!

     最近の話題でいえば、STAP 細胞を巡る報道で、小保方さんの割烹着を大きく取り上げたことなどには、    
     一体どんな意味があったのでしょうか? 論文の内容紹介よりは、そういうミーハー的な関心事に
     読者の注意を誘導するマスコミの方向性には、つくづく愛想が尽きる・・・としか言いようがありません。

     また、佐村河内氏の件についても、「現代のベートーヴェン」などというほとんど意味のない 称号 を
     好んで用いるマスコミの見識には、あまりにあほらしく、怒るのも馬鹿馬鹿しい思いを抱いたのでした。

        佐村河内氏の件については、後日、私なりの感想をアップロードいたします。


  <情報発信の民主化> への期待

    こういう経緯から、私はマスコミの時代はすでに終わり、これからはむしろネット上の情報が意味をもつ
    時代に突入していると認識しています。 実際、若者の新聞離れ・テレビ離れは顕著なようです。
    マスコミの上から目線の報道姿勢から、⇒ ネット上の対等な情報交換のスタイルへ ・・・
    という、人々の関心の方向転換は、まちがいなく始まっているのです。
    もちろん、ネット上の情報の質が、マスコミのそれよりも上質であるとはいえないものの、情報流通の
    双方向性という一点は、これまでの仕組みではどうあがいても実現できなかったものです。
    私のマスコミに関する「断捨離」の結論は、ネット社会での平等な個体の活動に期待の目を向ける・・・
    という方向の中に、収斂できたのだと認識します。

    そもそも、このサイトを用いて、このような意見を述べている姿は、今の私のライフスタイルそのものだ
    ということです。


  このような話題に、ここまでお付き合いくださった皆様に、感謝いたします。






断捨離 : LP / CD コレクションのケース



   以前、Facebook に次のような投稿をしたのですが、残念ながら反応がゼロでした。(^_^);    


  
  


     


   LPコレクションが250枚ほどあります。
   写真は、マリア・カラスとティト・ゴッビの『トスカ』、
   フラグスタートの『ラインの黄金』。
   クラシックばかりで、保存状態は良好です。
   私の【終活】の一環として、一括で受け取ってくださる方を   
   募集しています。 もちろん無料で結構です。
   わが家まで来て下さる方限定です。
   ご連絡お待ちしています。
  


   残念ながら、どなたからも連絡がなく、LPはまだわが家の書棚に眠ったままです。
   最近は、LPプレーヤをお持ちの方が少なくなっているので、無理からぬことかも・・・
   と思います。

   CDコレクションも 270枚ほどありますので、改めて受け取っていただける方からの
   ご連絡をお待ちしています。 よろしくお願いいたします。

   私のコレクションは、主としてオーケストラ作品と声楽作品。 残念ながら室内楽は
   あまり多くありません。

   同じ曲のいろいろな演奏を比較できるよう、例えば、ベートーヴェンの「運命」は、
   15種類(SPレコードからの復刻盤から、最近のものまで)。 「合唱」は、11種類。
   ブラームスの第一番も、10種類揃えています。
   指揮者やオーケストラの特徴を比較して聴くという楽しみ方ができます。

   お引き取りいただける方からの、ご連絡を心からお待ちいたしております。
   メールはこちらからどうぞ!




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