☆ 5月第3週 ☆    2015/05/14 〜 05/20


このブログ 『勝手にカウントダウン』 も、二年目に突入しました。
昨年の第一回では、「ターミナルケアに関する要望書」を紹介しましたが、
作成してから10年ほどの月日が経過していますので、当時の要望書の内容に記した
私(たち)の意向が、現在でも変わっていないことを再確認する書面を作成し、
先日、長男と長女が来宅した際に、その証人としての署名を記入してもらいました。

確実に近づいている終末の時期に向けて、延命のため(だけ)の処置を辞退したいという
私(たち夫婦)の気持ちを、関係者の皆様が尊重して下さるよう、あらためてお願いいたします。





 断捨離 : 懐かしい本 のケース B




   ● 「公教要理」 と 「ラゲ訳 : 新約聖書」

     私のキリスト教信仰の原点が、この2冊の本です。
     両方とも、綴じ糸がボロボロになっています。
     2冊とも、1949年に、当時の別府カトリック教会の主任司祭だったリビアベッラ神父(イタリア人)から      
     いただいたものです。 別のところでも触れていますが、当時のカトリック教会は、まだまだ400年前の
     宗教改革の時代の気質を引きずっていて、プロテスタント教会との違いの強調が顕著でした。
     私はそういう雰囲気のカトリック教会で、キリスト教を学び始めました。 1947年のことです。
     12歳の少年にとって、「公教要理」に象徴された『教条主義・形式重視』の伝統的なカトリックの教えは、
     敗戦後の価値観の崩壊の中で、むしろ新鮮な魅力に満ちたものであったのです。



     1960年代になって、第2バチカン公会議が開かれ、教会の現代社会に対する姿勢は、大きく舵を
     切りました。 プロテスタント教会との対話も始まり、他宗教を敵対視することもなくなりました。
     そういう教会の姿勢の転換は、公会議文書『現代世界憲章』などに凝縮しています。

     とはいえ、身近な小教区(近くの教会)の中で、それがどれだけ咀嚼されているかは疑問ですが ・・・
     しかし、私自身の信仰に関していえば、若い日に受け入れた伝統的信仰を、現代的視点から刷新
     することで、結果的に 『脱キリスト教・脱宗教』 の心境にブラッシュ・アップさせたのでした。

     「公教要理」 は、あたらしい 「新カトリック教理」 や 「カトリックの教え」 などの冊子に取って
     替わられ、もはや 「用済み」 となってしまいました。

     「ラゲ訳 : 新約聖書」 も、いろいろな経緯を経て、現在ではプロテスタント教会との共同作業で
     編まれた 「新共同訳聖書」 に、その座を譲っています。

     ということで、懐かしいこの2冊も、その役割をすでに終えたということなのです。

     




今週の投票
結果  
  兵庫県民としては直接的な issue ではないのですが、
  17日に行われた「いわゆる大阪都構想」の住民投票。
  大阪の人々がどう反応するのか、実に興味津々。

  結果は No! で、橋下提案はぽしゃりました。
  大阪のことは大阪の人が決めることで、言うことなし。

  気になったのは出口調査で高齢者の反対比率が
  高かった点。 老人が若い世代の足を引っ張ったの
  であれば、老人のひとりとして恥ずかしい限りです。



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