☆ 12月第2週 : 最終週 ☆    2015/12/03 〜 12/07


 サミュエル・バーバー 作曲 『 弦楽のためのアダージョ 』 


 私の葬儀の際、最後の献花ないし焼香の BGM として流してほしい曲があります。
 すでに女房にはそのことを伝えてあります。

 それがこの曲です。 もともとは弦楽四重奏曲の第2楽章ですが、
 7声部の弦楽オーケストラ用に編曲された作品です。
 20世紀を代表する指揮者 トスカニーニ によって初演された由。

 手許には、2つの CD があり、情緒纏綿としたバーンスタイン盤も
 本当に魅力のある演奏ですが、ここでは Yuli Turovsky 指揮
 モントリオール合奏団による演奏をご紹介します。  < Chandos 8515 >

 

 上の写真をクリックしてお聴きいただけます。 著作権云々については、この際
 お目こぼしいただきたく、よろしくお願いいたします。

 クラシック音楽は、ベートーヴェンの交響曲あたりから聴き始め、やがてオペラに
 興味が移り、室内楽にはあまり馴染めませんでしたが、こうしたしっとりとした作品には
 さすがに心惹かれる思いがいたします。 終わりを飾るにふさわしい小品だと思います。
 最後に皆様とご一緒に味わっておしまいにさせていただければ本望です。




  9月第4週でご紹介した「蝉」の作詞者探しですが、12月に入って、
  ご本人からのメールが入り、50数年ぶりのコンタクトがとれるようになりました。   
  今は福岡でマンドリン・クラブの会長をなさっており、お元気のご様子。
  お力添えいただいた関係の方々に、こころからお礼申し上げます。

  12月3日、女房のすぐ下の妹さんのご主人が がんで亡くなりました。
  77歳でした。 私たち夫婦とは、結婚式も1カ月違い ・ 長男の生まれたのも
  ほぼ同時期で、千葉と関西とを夏休みに行き来するなど親しくしていたのです。
  退職後は菜園を借り、野菜作りに精を出すなど、とにかくこまめに体を動かす
  のが好きな活発な方でした。 私よりも先に逝くなど思ってもいませんでした。     
  こころからご冥福をお祈りいたします。



最後のご挨拶



お礼
   昨年5月中旬から始めたこのブログですが、
   2度の平均寿命値の更新(延伸)があり、
   1年半にわたり、毎週の 『よしなしごと』 を
   書き連ねてきました。

        つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、
        心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく
        書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

   残りの時間を考えつつ、書籍や LP・CD
   そして写真など、これまで私を包み込んで
   いた持ち物や思い出を 「断捨離」 して、
   すっきりと整理することから始めたのです。
   毎週、いろいろなテーマを考える中で、
   意外にも自分の生きざまの特徴を掴み取る
   という思わぬ 『収穫・成果物』 が得られた
   気がしてきたのでした。

  
     京都:光悦寺

   そうしたプロセスを経て、
    1)キリスト教との関係 : 『脱キリスト教』 ・ 『脱宗教』
    2)趣味としての音楽 : 演奏会鑑賞の記憶と、歌の思い出
    3)情報システムへの関心 : 27歳から受け続けた思考への影響
   という3つのポイントが、私のライフスタイルを形成する3要素であった
   ことがはっきりと見えてきたのです。

   日本人男子の平均寿命(正確には 0歳児の平均余命)を全うした今、
   これからは、memento mori. を日々イメージしながら、神に召される
   その日まで、静かに日々を過ごすことといたします。 それこそが
   真の意味で 『断捨離』 の日々 ⇒ 余生 といえるのでしょう。
   とすれば、この一年半は、それへの助走であったことになります。

   このブログを読んでくださった方々に、あらためて御礼を申し上げます。
   思い込みの強い、私の文章に、毎週お付き合いをいただき、本当に
   有難うございました。 こういうアホなことをする男もいるのだと、
   失礼の段、お許しをいただければ幸いに思います。

   1年半のお付き合い、本当に有難うございました。

メールは  こちらから!

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