☆ 4月第5週 ☆    2015/04/23 〜 04/29


 比例代表制への疑問 Part 2 

      


4/8 付毎日新聞の 「社説:国会議員の深刻な劣化」 以降、
読者投稿欄には どんなご意見が寄せられるか ・・・
ず――― っと注目してきました。



   ● 4/12 「党除名の比例議員は失職に」 73歳男性(大阪府)

     上西議員は選挙区で敗れ、比例代表で復活している。 維新の党の候補として議席を得たわけだから    
     除名などで党を離れれば議員資格を失うと考えるのが自然だ。 こういう場合は自動失職し、同じ党
     から次点者を繰り上げ当選させる法改正を行うべきだ。


         至極もっともなご意見だと思います。 私はこのご意見に次のようなプラスをしたいですね。
         国会議員の定数(実質)削減を実現するため、比例代表は「人」ではなく、「議決権」のみに
         したいものだと考えます。



   ● 4/14 「比例代表並列制は見直しを」 40歳男性(福岡県)

     そもそもこの女性議員は、衆院選に出馬した折、小選挙区で有権者から「ノー」を突きつけられていた。
     それが比例制度によって復活してしまい、その結果がこの有様である。 議員定数削減が遅々として
     進まぬならば、比例代表並列制の撤廃なり見直しを進めるべきだ。


         このご意見の最後「比例代表並列制の見直し」には賛同します。
         しかし撤廃というご意見には賛成しかねます。 また、小選挙区で「ノー」を突きつけられた
         という指摘は、一概にはそういえないケースがあり得ます。 例えば、一票差で次点だった
         ケースをイメージしてみてください。
         ということで、むしろ「比例代表」を「人」ではなく、「議決権」のみにすれば、議員定数削減
         もあわせて実現させることが可能になるのです。



   ● 4/15 「一刻も早く中選挙区制に」 73歳男性(大阪府)

     このようなレベルの人物が国会議員になれる可能性を有する今の選挙制度に最大の問題がある。
     小選挙区で落選という有権者の”審判”を受けても比例代表で当選できるのは納得できない。
     元の中選挙区制に戻すべきだ。 その方が、死票も少なくなる。


         小選挙区と比例代表に二股出馬できる今の制度は、やはり誤解を生む元凶です。
         しかしだから中選挙区に戻せというのでは、能がないというべきでしょう。 むしろ、比例代表を
         「議員」という形ではなく、「議決権」をその党に与えるという姿にすれば問題解消です。





私の主張 「比例代表で得た議席は、<議員>ではなく、<党の議決権>という形に!」 と
同じような意見・提言は残念ながら見当たらないままに推移したようです。

まさか、新聞社の立場からは、「社説(候補者選びはもっと厳密に)」 に掉さす
ような意見には、耳を貸さないという方針があったりして・・・ ?

 


プログラムで振り返るオペラ Part.2 I : モーツァルト 「 魔笛まてき



   これまで紹介したモーツァルトのオペラの台本は、イタリア語で書かれたものばかりでしたが、これは珍しく      
   ドイツ語によるものです。 これまでのような男女の色恋沙汰中心のストーリーとは異なり、おとぎ話的な要素
   も多い、これまでの作品とはひと味違った内容です。 つい口ずさみたくなるメロディに溢れた佳作です。


 1990/11/07 ショルテス指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団: フェスティバルホール
 F.ヒューブナー、R.エッシリッヒ、C.シュタイン、C.ヘーン、K.メーヴェス、M.ステイスカル ほか
 1994/01/15 # 藤川敏雄指揮 大阪芸術大学管弦楽団: 森の宮ピロティホール
 坪内一郎、岡本雄一、畑真紀子、杉本多恵、矢野力、斉藤光代 ほか
 1997/05/29 小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団: 尼崎 アルカイックホール
 P.プリシュカ、F.ロパルド、S.ジョー、B.ボニー、M.オズワルド、B.T.オズワルド ほか
 2001/09/16 * 飯守泰次郎指揮 関西フィルハーモニー管弦楽団: ザ・シンフォニーホール
 松下雅人、西垣俊朗、尾崎比佐子、日柴喜恵美、晴雅彦、馬場恵子 ほか
 2007/07/25 佐渡裕指揮 兵庫県立芸術文化センター管弦楽団: 兵庫県立芸術文化センター
 E.ハーフヴァーソン、G.ギーツ、J.アーチバルド、M.アーネット、J.ワーグナー、鈴木純子 ほか

           * は、演奏会形式によるもの。 # は、日本語での上演。


   今回は個別の感想は省略して、はじめて見た '90年のステージの印象を中心に・・・

   当時の日記に「演出が重い。 装置は軽い。 楽しさと豪華さというオペラの心が伝わってこない。
   パミーナとモノスタトスは柔らかい声がいい。 三人の童子はソプラノだが、これもそれらしい雰囲気でいい。
   夜の女王は、精一杯やってるだけの印象。 タミーノには、力強さと気品が感じられない。 パパゲーノは
   おじん臭すぎる。もっと純なアホらしさと柔らかさの魅力が欲しい。 オケの音程はさすが。 とりわけ管楽器
   が魅力的。 全体としてはまずまずなのだが、レベルの高さが迫力として伝わる・・・感じに欠ける」 と。

   プログラムには、新聞の書評(磯山雅氏)の切り抜きが挟み込んであります。 東京公演に関してですが、

        再統一成ったばかりのドイツから、旧東独を代表するオペラ・ハウスのひとつが来日。
        獲得されたばかりの自由が生きいきと舞台にあふれることを期待したが、結果はまことに低調。
        指揮者の突然の交代も、痛かったのだろう。 ハンス・マルティン・シュナイト(西の人だ!)が
        登場。 合唱指揮者として定評のある人だが、この夜はオーケストラと噛み合わず、締まりのない
        凡庸な演奏に終始した。 オペラにはやはり、ドラマがなくては!

   となかなか手厳しい内容。 大阪では指揮者も歌手も、同一ではありませんので、上の指摘がそのまま当て
   はまりはしないのですが・・・。
   磯山氏は、歌手についても、

        初日の歌手は、F.ヒューブナーを除けば、あまり知名度のない人たち(タミーノ = W.ミルグラム、
        パミーナ = C.ヘーン、パパゲーノ = K.メーヴェス、夜の女王 = K.プランク)。 だからというのでは
        ないが、歌においても演技においても、また舞台上の存在感においても、ことごとく物足りなかった。

   と酷評しています。

   それから、'07 の兵庫県立芸術文化センターでのものに関していえば、舞台装置が現代的過ぎて、私には
   違和感が強すぎました。




   LDで、サヴァリッシュ指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団によるライブ盤を持っていました。
   クルト・モル、フランシスコ・アライサ、エディタ・グルベローヴァなどによるステージでした。



オペラシリーズ Part.2 は、いったん終了します。



今週の神に
感謝!  
  4月24日、金婚記念日を迎えました。
  ここまで元気に来れたのは感謝の一言に尽きます。

  大阪の沖縄料理店で二人だけのささやかなお祝いを。
  お店からは、メッセージ入りのデザートが (^_^);

  8年前に沖縄で味わった泡盛の古酒の美味を思い出し、
  3年もの・5年もの・10年ものの飲み比べを。
  残念ながらあの時のものには敵わない気がしました。

  



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