☆ 4月第3週 ☆    2015/04/09 〜 04/15


 比例代表制への疑問 & 提言 



4/8 付毎日新聞の「社説:国会議員の深刻な劣化」で、「小選挙区中心の選挙制度となり・・・政治家のレベルが
落ちたと言われて久しい。 だが制度の問題より、まず手掛けるべきことは政党の候補者選びをもっと厳密なものに
することだ。」 との主張がなされていました。 私は、むしろ『制度・仕組み』の見直しこそが肝要だと考えます。



   ● 政治家の資質が問われる : あまりにもアホくさい制度

     あまりにも馬鹿馬鹿しくて、彼女の弁明にはコメントのしようがない 上西小百合衆院議員の今回の騒動。   
     本人の自覚のなさはもちろんですが、こういう素人がチャラチャラ国会議員面をして、赤字財政の上前を
     刎ねているというところが、国民目線からは、とうてい容認しかねる事態 ・ 制度です。

     国会内では、彼女に対する特段の制裁処置もとられないなど、国会全体の良識が疑われます。

     本当に、小選挙区当選者だけ(の国会議員)では、国政は行えないのでしょうか?


   ● そもそも比例代表制という制度は、どういう意味をもつのか?

     あらためてその意味を考えてみたいのです。

     私の思うところ、

      1)小選挙区制で落選した議員に対する投票(有権者の意向)が、完全に「死に票」に終わる
        こととならないよう、救済するシステムとして、この制度に意味があるという主張には、
        それなりに得心がいきます。
        ただ、それが「上西議員」のような訳のわからん素人まがいの人物に委ねられるという現状が
        果たしてベストなのか、他に方法はないのか? ということです。

      2)どうしても「死に票」救済のためにこうした制度が必要だというのであれば、次のような手法も
        ありうるのではないか?

        それは、比例代表の当選者数を決定した際、その議席(つまりは、国会での議決権)を、
        具体的な「個人」にではなく、それを獲得した「政党」に「比例代表議決権」として与えれば
        十分目的に叶うのではないか? ということです。

      3)これにより、政党は現在の制度の場合と同じ数の議決権を有することになり、加えて、議員歳費
        を初めとする、「比例代表選出議員」に要する財政的負担が減る訳ですから、国家財政面からも
        望ましいものといえる ・・・ というのが私の発案です。


   ● 国会議員の定数是正と同じ効果も期待できる

     以上のような「比例代表議員」に代わる「比例代表議決権」といった制度を導入すれば、いわゆる
     「死に票」に対するフォローは、現行制度と同じように担保されますし、それに加えて、いつまで
     経っても実現しそうにない議員定数の削減・是正にもつながるという、メリットも実現することに
     なります。

          衆議院の「○○委員会」の構成員の数が揃わない ・・・ といったテクニカルな問題は
          あるでしょうが、それは反対論者のいいがかり。 知恵のある人々の力を借りれば、
          必ず対応策は出てくるものでしょう。 とにかく、制度改正などやりたくない面々の、
          反対のための反対意見など、むきになって憤るほどの代物ではないのです。

     あえて具合の悪さを挙げれば、国会議員というバッジをつけることのできる『先生』の数が大幅に
     減少しますから、国会議員やそれを目指す「亡者」たちにとっては、必死になって抵抗したくなる
     提案だということになりましょうか。 しかし、こういうことこそが、『身を切る改革』でしょう。

     国民に多くの経済的負担を求めながら、一方では己の金銭的利益を追求してやまない議員先生に
     とっては、とんでもない提案だと、歯牙にもかけたくないものには違いないでしょうが・・・

     ここは、国民が本気になって、声を上げる時期・チャンスです。 絶好の、国会改革・議員定数の
     削減実現の『時』が来たと、みんなで声を出すチャンスではありませんか?

     具体的な声を上げることなしには、『議員先生』たちの無駄遣いや、緊張感の乏しい感性に『カツ』を
     入れることはできないと国民が目覚めることこそが肝要です。






プログラムで振り返るオペラ Part.2 G : レハール 「 メリー・ウィドウ 」



   楽しいオペレッタつながりで、もう一曲。 こちらにはドタバタ劇の要素はなく、大人の娯楽作品といった感じ。    


 1993/10/27 ビーブル指揮 ウィーン国立フォルクスオーパー管弦楽団: フェスティバルホール
 P.ブラノフ、M.ドーラック、W.グラースホーフ、G.フォンターナ ほか
 2008/06/19 * 佐渡裕指揮 兵庫芸術文化センター管弦楽団: 兵庫県立芸術文化センター
 松本進、天羽明恵、黒田博、塩田美奈子 ほか  公開リハーサル
 2008/06/23 * 佐渡裕指揮 兵庫芸術文化センター管弦楽団: 兵庫県立芸術文化センター
 平野忠彦、並河寿美、大山大輔、佐藤しのぶ ほか

            * は日本語上演


   '93 の日記には、「さすが手慣れた、いい演奏。 第2幕のオケの巧さ(作曲・演奏とも)。
   そして脇役もいい。 第3幕でのサービスぶりといい Bravi !  豪華なステージの楽しさを満喫」 と。    

   '08 の公開リハーサルの印象を「徹底的に面白さを追求した舞台になっている。 大満足。 こういうのは
   関西でしか作れないだろう。 ◎ 」と記してあります。

   '08 のもうひとつの舞台は、4階席からの鑑賞でした。 「ステージもよく見えて good. 佐藤しのぶは ◎ 。
   芸文の「メリー・ウィドウ」 として記憶に残る演奏で、大満足だった。」と書いてありました。




   CDでは、全曲盤ではなく、英語での抜粋版を持っていました。 ルーデル指揮&ニューヨーク・シティ・
   オペラ管弦楽団によるものですが、オペレッタは原語に拘らずに愉しむのも、立派な知恵ということで
   しょうね。





今週の興味津々     今週もフランス ネタです。
  仏政府が新しい駐バチカン大使に予定しているローラン・
  ステファニー氏に対し、バチカンが同意を与えず物議を醸している由。
  彼が同性愛者だからというのがその理由だと。

  フランシスコ教皇は最近の発言で「同性愛者を排除する教会であっては
  ならない」としているが、周囲は必ずしもそういうスタンスではない様子。:

  世俗との付き合い方で、バチカンがどう動くか? 興味深い「事例」です。
  



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