☆ 12月第2週 ☆    2014/12/ 4 〜 12/10


高齢者の性格特性区分 : そうかなぁ・・・?

日本では65歳以上は「高齢者」、75歳は「後期高齢者」と呼びますが、
ネット上で次のような 「高齢者の性格」分け を発見しました。

しかし、私としてはこれに 『異議あり!!』 という思いがしてなりません。


   性格特性・レイチャードの5類型

     1.円熟型 - 過去を後悔することもなく未来に対しても希望をもつタイプ。寛大。

     2.ロッキングチェアー型(依存型) - 現実を受け入れるタイプ。
                           物質的、情緒的な支えを与えてくれる人に頼る傾向がある。    
                           安楽に暮らそうとする。

     3.防衛型(装甲型) - 若い時の活動水準を維持しようとするタイプ。老化を認めない。

     4.憤慨型(敵意型) - 老いに対する不満が他者への攻撃となってあらわれるタイプ。
                  人生の失敗を他人のせいにする。

     5.自責型 - 人生を失敗だったと考えてふさぎこむタイプ。
             自分の至らなさのせいであったと考える。



一見、なるほどと思わせるものですが、自分がどのタイプに該当するかを考えてみると
どうもピッタリと当てはまるものが見当たりません。

一年前なら、多分、「円熟型」だと言われてもそんなに違和感はなかったかもしれません。
ところが、本年5月からこのブログ:『勝手にカウントダウン』 を書き始めてからは、
もう自分の未来への希望とか期待は持たなくなっていることに気づかされたのです。

では、「依存型」かと問えば、安楽死への希求という漠然とした他人依存はあるとしても、
日々の暮らしの中で何事につけても、周囲の人々に頼るというものではないと思います。

もうこれ以上は、『未来』を夢見る必要もなければ、期待する事柄もありません。
あるのは、ただ、穏やかに死を迎えることのみです。
これは絶望を意味してはいません。 むしろ、この辺りで人生の幕引きができたら
それでいいんじゃないか・・・という最後の希望(我儘)に私の思いが収斂しつつあると
実感しはじめているだけのことです。

こういう心境にある『平均寿命』到達者に対して、あの映画「ソイレント・グリーン」のような
『安楽死』のルールが適用されるなら、何と嬉しいことか ・・・ そう思えてなりません。

今の私には、それだけが、我儘かもしれませんが、心底からの唯一の 《ドリーム》 なのです。





プログラムで振り返るオペラ D : ビゼー 「カルメン」


   またまた、フランス語によるオペラ作品です。 実は私が初めてオペラの生演奏に接したのがこれでした。
   場所は、大分の県立体育館。 オペラ公演にふさわしい場所とはいえませんが、1958年当時は、地方での
   オペラ公演といえば、こういう条件の場所しか確保できなかったのだと思われます。 二期会(日本を代表
   するオペラ団体)が、まだまだ不自由な条件の下で、地方公演を企画してくれたことを、私は本当に嬉しく
   思ったものです。 職場の先輩の奥様と、二年前に入院していた結核療養所の看護婦さんとの3人で、
   前から二列目くらいの席で鑑賞したのでした。
   私のオペラへの関心を開眼させてくれた「記念すべき公演」でした。
   
 1958/ 4/26 森 正指揮 東京フィルハーモニー : 大分県立体育館
 栗本尊子、柴田睦陸、石津憲一、柴田喜代子 ほか   二期会
 1967/ 8/ 7 岩城宏之指揮 東京フィルハーモニー : 東京文化会館
 成田絵智子、五十嵐喜芳、大橋国一 ほか   藤原歌劇団
 2006/ 2/26 小野田宏之指揮 ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 : ザ・カレッジ・オペラハウス
 荒田祐子、小餅谷哲男、井上敏典、大橋ジュン ほか
 2009/ 6/25 佐渡裕指揮 兵庫県立芸術文化センター管弦楽団 : 兵庫県立芸術文化センター
 ステラ・グレゴリアン、ルカ・ロンバルド ほか



   1958年と1967年の公演のプログラム(冊子)は、手許にありません。 1958年のものは、B4版という大きな
   もので、モノクロ印刷のものでした。 どなたかに差し上げたのではないかと思われます。
   当時の日記にこう書いています。

       とにかく生演奏はすばらしい。 楽しく、美しい舞台。 そしてオーケストラ。 森正の指揮が面白い。    
       第3幕の美しい舞台と、終わりの部分の劇的で心理描写に満ちた音楽。
       第4幕での拡がりのある舞台。 音楽。 最後にホセの歌う「あぁ、カルメン。愛しのカルメン」など、
       本当にこころに訴えるものだった。 もっとも、僕にはあれほどの、女性に対する愛は理解できない
       のだが。

   「カルメン」といえば、ステージでのものに加え、映画でも素敵なものがあったことを思い起こさずには
   おれません。 それは、ハリー・ベラフォンテが主演したアメリカ映画 『カルメン・ショーンズ』 です。

            シチュエーションは、現代で、歌詞も英語ですが、音楽は、ビゼーの
   メロディーをほぼそのまま使用していて違和感なし。
   実写だけにオペラ公演では味わえないリアルさがあります。
   ハリー・ベラフォンテが上半身裸で歌う「花の歌」では、「なるほど、
   こういう風に横隔膜を使って歌うのか!」というのが実によくわかり、
   大変感動したことを思い起こします。

   機会をみて、ぜひご覧いただきたい映画作品です。 (もっとも、TVでの再上映ではかなり色あせて魅力
   半減でしたが・・・)

   LPでは、ロリン・マゼール指揮のものを、2組持っていました。 アンナ・モッフォが歌うベルリン・ドイツ・
   オペラのものと、ジュリア・ミゲネス・ジョンソンとプラシド・ドミンゴの歌うフランス国立管弦楽団のもの。
   こういう聴き比べをするのも、オペラ鑑賞での大きな楽しみでした。



今年のクリスマス
 カード
  毎年、この時期になるとイギリスから早々とクリスマス
  カードが届きます。
  日本のカードよりも大きなサイズで、きれいなものです。
  差出人は Wolverhampton に住む Mr.&Mrs. Grainger 。
  始まりは 1990年ですから、もう 四半世紀になります。

     ところが今年はまだなので心配しているところです。
      12/16 にクリスマスカードが届きました。ほっとしています。


  Mr. Grainger とは、その年の5月に、成田〜ロンドンの
  British Air Line の機内で、隣り合わせたのでした。
  銀婚記念のヨーロッパ旅行の私たちと、日本出張から
  イギリスに戻る Mr.Grainger とは親しくなり、以後ずっと
  クリスマスカードの交換や、互いの息子の結婚式とか
  夫婦での旅の模様などを知らせ合っている仲なのです。
  Mr. Grainger のご子息は、現在 ロンドンで lawyer を
  なさっています。 妙なつながりをもつ私たちです。
  



    Top Page へ戻る     12月第1週へ     12月第3週へ