信徒は霊的光と力を司祭から期待すべきであるが、司牧者 が何事にも精通 していて、どのような問題についても、しかも重大な事がらについても、 即座に具体 的解決策をもちあわせているとか、それがかれらの使命である かのように考えてはならない。むしろ 信徒はキリスト教的英知に照らされ、 教権の教えに深く注意を払いながら、自分の責任を引き受けるようにしな ければならない。 キリスト教的なものの考え方に従って、ある状態におい て、ある特定な解 決策を選ぶということがしばしば生ずるであろう。他の信者は同じくまじめに 考えた結果、同じ問題について異なった判断を下すということもたびたびあり、 それもまた当然なことである。 |