大阪・高槻教会ではアデリノ神父様の指導で「遠藤周作.その作品と神学」の勉強会を続けています。 アデリノ神父は遠藤周作の研究論文によりローマの大学で博士号を取られた方です。 現在この勉強会は、毎月一回、神戸中央教会と大阪梅田サクラ・ファミリア教会でも続けられています。 先日その集まりに参加する機会があり、このページを制作するきっかけを得ました。 当日いただいた資料の中に、 『文学作品は、作家なしには存在しません。』 という文言があり、「遠藤氏の生涯・体験が作品を生み出している」、「氏の体験が作品に反映している」と 私は受け止めました。 後日、神父様とのメールのやりとりを通じて、
という説明を頂戴しました。 私は、遠藤氏が同じカトリックであるという理由で、若いころからその作品を読んでいました。 共感できるところもあれば、違和感を覚えるところもありました。 それらを今回あらためて整理しなおしてみようと思います。 そうすることが、私自身の信仰再点検の作業にもなると考えたからです。 その結果、次の3点を氏の信仰上の特徴としてとらえることとなりました。 @ 西洋と東洋の邂逅をめぐる問題 A 強者の宗教・弱者の宗教という問題 B イエスの復活をめぐる問題 これらは、氏の問題であっただけでなく、カトリックである私自身の問題でもあるのです。 以下、順を追って考えてみようと思います。 |