04.12

  昨夜はすばらしかった。 ぼくのプログラマ生活での大きな出来事だ。
  あのルーチンを、あんなに面白がって作るなんて!
  この効率のよさ。 愉快じゃないか。 いろんなことを経験してこな
  ければ、こうは出来やしない。
  高円寺教会でミサ。 あと映画。 「 Seven Angry Men 」こんな氣違い  
  じみた正義は嫌だ。 「ソドムとゴモラ」案外つまらない。
  「ガラパゴス」面白い。 動物の生態、そして生存の厳しさ。

  昨夜のプログラム作成作業に、満足を覚えた私でした。
  見方に寄っては、こんな仕事の仕方はおかしいのでしょうが・・・
  当時の私は、しかし、こういうことを楽しんでいたのです。
04.13

  大局用電算機による最初のデバッグ。 2個所、コーディングミスを
  発見。
  あと、LMT-read-in の部分で levelV の割り込みがまずい模様。
  明日はぜひ通したい。

  通研に搬入され、いろいろな検収試験をしてきた大局用電算機 CAMAC が  
  今日から使えるようになり、初めてのデバッグをしたのです。
04.14

  大局用電算機による第2回目のデバッグ。 LMT からの Convert では
  相変わらずおかしい現象が・・・
  よく調べると、レコード構成が 15words ではなく、14words だった!
  内訳印刷ルーチンは、まずまず O.K.  これが第1号のプログラムだ。
  とにかくこんなに忙しい週は、またとない。 でも楽しい。 頑張れ!

  ターゲット・マシーンによるデバッグを楽しんでいる私でした。
04.15

  全くよくやると思う。 この一週間は頑張りっぱなしだ。
  LMT よりの変換ルーチン、2つとももう少しで通りそう。
  明日は O.K. だと思う。
  夜、Goren を読みなおし、ひとりでやってみる。
04.16

  明日のスト、ついに回避。 共産党の水をさした態度は納得できない。
  Convert-2 O.K. 嬉しい! 今日も7時半まで作業する。
  K8 さん、A8 さんとで焼き鳥屋へ。 気持ちよく飲む。
  なぜか、プロコフィエフの第1楽章のテーマが好きな今日。

  A8 さんは、室長秘書の女性です。 K8 さんと二人で焼き鳥屋に
  誘ったのでした。
04.17

  ランパル。 何という美しい音! それもいわゆるきれいごとの音
  ではなく、絹をさくようなハーモニックスをもっている。
  また息遣いの聞きとれるのが何とも好ましい。
  モーツァルトの第1楽章では、走りすぎると思われるほどのテクニック。
  そしてカデンツのうまさ、その音色の変化のうまさ、全く心憎い。
  イベールの第3楽章の中ほども然り。 ベーカーなんか問題にならない。

  「オテロ」以来の exite したコンサートだった。

  シュナイダーも好演。

  読売日本交響楽団 第8回定期演奏会
    指揮   ヴィリー・シュタイナー
    フルート ジャン=ピエール・ランパル

    ベートーヴェン  レオノーレ序曲 第1番
    モーツァルト   フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313
    イベール     フルート協奏曲
    レスピーギ    ローマの噴水

  会場:東京文化会館 (4F Lは列9番)

  ランパルはいうまでもなく、20世紀最高のフルーティスト。
  楽しみにしていた演奏会でした。
   ランパルの息遣いは、いまでも耳に残っています。
  「オテロ」とは、私のコンサート歴の中の最高のオペラ。(1959.2.7)
  デル・モナコとゴッビによる興奮に満ちたステージでした。
04.18
 
  本社へ。 作業進捗状況の報告。 3カ月ぶりだ。
  銀座を歩く。 好きなところだ。
  フルート、上の e の音が出にくい。 どうも口腔に空気が入りすぎて
  いる感じなのだ。
  I9 君、上京してくる。

  I9 君は、先月、別府で会った学園の後輩。 予想通り本社に転勤して
  来ていたのです。


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