03.15

  予定通り帰寮。 別府に電話を入れる。 合格した由。
  Gratias !  よかった。 これで博もはげみが出ると思う。
  ブラスの3名とも O.K. だった由。
  夕のミサ、高円寺教会。

  弟の高校合格に、まずはほっとした私でした。
03.16

  大局用電算機の仙台導入が危ぶまれ、てんやわんやの模様。
  しかしここまでくれば、もう今更やめる訳にはいかんだろう。
  保谷寮に、仙台のパンチャー達を訪ねる。

  今、ぼくは迷っている。 このまま頑張ってみるか、それとも
  サラリーマン生活に見切りをつけて家に戻るか?

  いろいろな問題が表に出てきている時期でした。

  1)仙台での、小局用 CAMA システムの商用試験が間近なこの時期に
    はやくも大局用の仙台導入が断念されるという問題。
    
    加えて、このシステムの処理能力が予測よりも低いという問題。

    最終的に、大局用電算機は仙台ではなく、大阪に導入されることに
    なるのでした。

  2)大局用システムの I.O.C.S. の開発(通研 A5 さん担当)と、
    それを利用した商用プログラム(私たち EPC のメンバーが担当)の
    作成作業とが並行して行われていたことから来る問題。

    この通研特有(?)の開発手法が、私たちを悩ませてもいたのです。  
    自分の担当したプログラムの最終的なデバッグを、Target Machine
    で行えない・・・ことからの不安とでもいったものです。
    私はその中間にいて、個別の商用プログラムに I.O.C.S. を括り
    つける部分の面倒を見ていたのでした。

  3)自分自身のこと。 このまま東京で仕事を続けたい気持ちと、
    それが無理なのではないかという迷いとの間で、自分自身をもて
    あましていました。
    それで、古い日記から「自分の生活の危機」をピックアップし、
    どのように克服してきたかを「計算チェック」するという作業をしていたの
    でした。

       このやり方、私にとってはいくつかの「岐路」でとっていた
       手法です。 この『27歳だった・・・』も、考えように
       よってはその路線上にあるものでしょう。

    そんな中で、仙台のパンチャー達が通研に研修に来ており、
    東京の案内などに同行していたのです。
    後楽園は、「小石川後楽園(庭園)」の方だと思います。
    また、東京文化会館でのオーケストラ演奏会にも案内しました。
    リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」ほかの演奏でした。
03.17

  自分の生活をどこまで大事にするか? また大事に値するものとは何か   
  といったことで、相変わらず迷いに迷っている。
  ぼくがサラリーマン生活に不向きな男だとしたら、この犠牲は意味を
  持つかどうか疑問だ。
  こんな気持ちの今のぼくには、パンチャー達との銀座あたりでの
  集団デートは、むしろ苦痛だった。
03.18

  本社へ。 技術局との打合せ資料の作成を手伝う。
  内訳書印刷の時間が予想を大幅に上回っている。 予測違いの模様。
  午後、パンチャーにつき合い、後楽園へ。
  あと、4人で上野へ。 東響+秋山、何とも閑散。 シェエラザードの
  ラスト近く面白かった。 それにしてもあまり鳴らないオケだった。
03.19

  どうも仕事が進まない。 I.O.C.S. のコーディングと作業とがパラに
  進んでいるせいもあるのだ。
  T21 さんが取りまとめている「システム設計」の原稿を読む。
  夜、フルートの練習。 一応、音は出るようになる。 ただ、唇と
  フルートの位置が演奏中に変わる感じがする。
  夜、遅くまで古い日記などからメモをとる。
03.20

  午前中、寝てる。 雨。 昨夜のメモに引き続いて作業を続ける。
  フルートの練習。 割に鳴るようになったと思う。
  夜、メモをもとに「計算」を始める。 とにかく問題点をはっきり
  させたい。
  日フィル+渡辺、チャイコフスキー第4、テレマン:フルートと絃の
  合奏。 実にいい演奏だ。 on the air.
  チャイコフスキーでは第4が一番好きだ。
03.21
 
  I.O.C.S. の仕事、少し馬力をかけてやらねば、間に合いそうにない。
  もっとも A5 さんのデバッグそのものも、それ程進んでに部分がある
  模様。
  午後、フルート練習。 カラー・フィルム出来る。 しかしこのネガ
  では、モノクロ・プリントは出来ない由。
  「都会の二つの顔」面白かった。 (NHK)


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