12.08

  仙台でのはじめてのミサ。 晴れて暖かい。
  陸前浜田駅から、双観山を経て、松島まで歩く。 いいプロムナードだ。
  海は穏やかで、紅葉が美しい名残を見せる。 
  五大堂、瑞巌寺も懐かしい。 寺は何とも日本的でいいものだ。
  この杉木立、大きな伽藍の屋根、そして白壁の塀。 みな日本を感じ
  させる。
  夜、映画「フランス式十戒」。
  通研の T25 さん、今夜から寮に。

  仙台の休日をのんびりと過ごしました。
  松島は、1960年6月に北海道・東北旅行の最後に来たことがあります。   

  T25 さんは、タイパ装置の保守担当者への訓練のための出張でした。
12.09

  午前中、フローチャートを説明。 午後、磁気テープ装置の操作演習。
  3時から、訓練終了の懇談会。 とにかく一応、みんなに親しめたし、
  みんなも電子計算機のオペレーションに興味を持ってくれたと思う。
  「陸中」で戻る。 疲れた感じだ。 少し下痢気味。
  寮に、いろいろな手紙が来ている。 結婚話まで。 とてもそんな気に
  などなれる訳がない。

 
12.10

  午前中、寝てる。 午後、手紙書き。
  今年初めてストーブに火を入れる。
  何だか整理のつかない感じ。 編集の残りのチェックをやらねば・・・
  と思うのに。 夜、12時までかけてやっとやり終える。

 
12.11

  久しぶりの通研。
  夜、N響+ロイブナー(指揮)。 正月用の公開録音、杉並公会堂。
  バッハの組曲3番。 おかしな曲だと思う。
  ブラームスの円舞曲、これは秀逸。 こんなにもあっさりと楽しげに
  ブラームスを歌わせるとは! そしてこの f, p は、まさにウィーンの
  それではないだろうか? 
  ハイドンの88番 ト長調。 面白い曲ではないが、第4楽章の盛り
  上がりは好演。
  アンコールでは、これをおそろしく速いテンポで演奏。 面白い。

  ロイブナー指揮、NHK交響楽団、東京混声合唱団
    J.S.バッハ   管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068
    ブラームス   円舞曲「愛の歌」
    ハイドン    交響曲 第88番 ト長調 「V字」

  会場:杉並公会堂
12.12

  私は独りで歩いている。 淋しくなんか、悲しくなんか・・・・

 
12.13

  本社へ。 健康診断&出張報告。
  同窓の皆さんから香典をいただく。 こんなに心配してもらって
  申し訳ない気持だ。
  T23 さん、プログラムという仕事と、人間関係でだいぶ悩んでいる模様。  
  あいさつ状の追加発注。 やはり 150 では足りなかった。

  T23 さんは、初めての東京勤務、しかも知人のいないことがこたえて
  いたのだと思います。 その点、学園の同窓生は、いろいろな意味で
  話し合える仲間を持っており恵まれていました。
  私なりの気遣いをしなくては・・・と思ったのでした。
12.14

  フルートを久しぶりに吹く。 てんで唇の調子が狂っている。
  高音が出にくい。 それにしても、ぼくの唇の締め方、管への当て方は
  まずいんじゃないだろうか? テレビで見る奏者達は、きわめて素直に、
  緊張させずに吹いている。
  夜、TV。 N響+ロイブナー+デームス+スコダで、モーツァルトの
  2台のピアノのコンチェルト Eb major. 
  少し、胃が悪い感じ。 何だか空しい感じも。

  イェルク・デームスと、パウル・バドゥラ=スコダは、高名な
  ピアニスト。 フリードリヒ・グルダと共に、「ウィーン三羽烏」と
  呼ばれていたのです。


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