10.20

  すばらしい晴天。 もったいなくて、6人で赤沢林道越えをやる。
  途中の紅葉、道々に色合いが異なり、本当に美しい。
  枯葉を踏んで歩く山道。 「かさこそと 紅葉を踏みて 下る午後」
  「かさこそと 枯葉を踏むや 山の午後」
  途中、前橋の女の子二人と一緒になり、法師まで歩く。
  峠までの浅間・妙義。 峠からの谷川岳が美しい。 赤沢入口の
  農家の庭先で見かけた田舎の趣。 実にいい山旅だった。
  猿ヶ京を経て戻る。 ミサに与れず。

  朝食後は自由行動。 前にも日原キャンプにご一緒した隣の係長の
  誘いで、赤沢林道越えに同行させて貰いました。
  この山歩き、実に印象的でした。 関西の紅葉とは違って、全山紅葉
  という目を見張る秋の風景は、今でもよく覚えています。
  途中で一緒になった女の子は、前橋市役所勤務の人たちでした。
10.21

  本社より、打合せに来所。 午前中、シミュレータの実演と、午後は
  訓練生も含めての話し合い。 O6 さん、よく勉強していることが
  分かり、ハッとする。
  国立、島岡先生。 しばらく出てなかったので、あれよあれよという
  感じ。

 
10.22

  仕様書説明、一応終える。 三日間を除き、ぼくがやったことになる。
  午後、NEAC 2206 の公開。 S さんが来所。 帰りに青雲寮で6人で
  飲んだり、だべったり。 一応、みんなが電算機の仕事に興味を持って   
  くれているようで嬉しい。

  NEAC 2206 は、大局用電算機とはコンセプトのよく似た電算機で、通研に
  導入されたもののお披露目があったのでした。
  本社の S さんを交え、プログラマ5名とで、寮で「山賊の酒盛り」を
  したのです。
10.23

  電電記念日。 日劇で慰安会。 スクリーンをうまく使ったシーンの
  面白さを除けば、ダンスには全然興味が持てない。
  あと、5人でワイン・コーナーで昼食。 ぼくはデパートを見たりして
  帰寮。 フルートを少し練習。
  夜、マックラッケンを70ページほど読む。
  それから、イタリア・オペラ「セビリア」 on the air.

 
10.24

  システム設計の話を始める。 午後、検孔機の打合せ。
  夜、T4 さんのところでテレビ「セビリアの理髪師」を見る。 これで
  このオペラはすっかり分かったから、1日にはプログラムなしでも
  観れると思う。
  生産手当、能対でやっと赤字解消。 でも冬用の買い物はできない。

  検孔機というのは、紙テープにパンチしたデータを、別のパンチャーが
  もう一度パンチして、もしミスパンチがあれば、その個所にそのことを
  表示するための小さなエラー孔を付加するというもの。
  多分、電電公社独特の方式だったと思います。
  来月見る予定のオペラ「セビリアの理髪師」を、テレビで放映したので、  
  事前勉強として鑑賞したのです。 寮母さんがよく付き合ってくれたと
  思います。
10.25

  帰りに、K8 さんと荻窪で飲む。 あと、寮に泊まっていく。
  ぼくが4人に対して遠慮しすぎているという意見には同感だが、しかし
  だからといって、そうハッパをかける訳にもいかないし。
  彼が、未だに、生きるということに少年のような思考おもいを巡らせている
  のに驚き、また羨ましく思う。

  同期の K8 さんと二人だけで飲むのは、再会後初めてでした。
  学園時代から親しくしている仲ですので、お互いに遠慮なく話せました
  し、寮で同室の T3 さんも同期でしたから、気軽に泊ってもらえたので
  した。
10.26

  雨。 日本シリーズ第1戦。 西鉄、勝つ。(於:福岡)
  米山さんの結婚式のカラー写真、焼き付けを頼む。
  国立、芸術祭のためのコーラスで休講。 土曜コンサートを少し
  聴いて帰る。
  夜、マックラッケン、70 〜 80 ページ(入出力関係)。
  これは読みかえしてみると、なかなか良く書けている。

  参考:<ウィペディア>:1963年の日本シリーズ


Top Page に戻る   1963年一覧 Page に戻る   次の週へ