08.18

  朝、小雨。 江の島行きは中止だ。
  沖縄での沈没事故、八丈での飛行機行方不明など、暗いニュースばかり。  
  フルート練習。
  ぼくの心はもうすっかり秋だ。 自分の情けなさに愛想がつき、一体、
  結局のところ何をしようとしているのかが、さっぱり分からないのだ。
  吉祥寺で夕のミサ。 キリストとの協働、それが人生だ。

 
08.19

  A さん、一週間の佐渡の生活から戻ってくる。 大変な田舎の由。
  多分、ぼくにはそんな生活は向かないと思う。
  夜、T17 ちゃんと新宿で会う。 あまり変わったこともない。
  涼しい一日だった。 もう秋の気配。 9月の山行が心細い感じ。

  先週電話してきた T17 ちゃんの再度の上京でした。
  春の上京の時のようには時間の割けない私でした。
08.20

  映画「殺人指令」クラウディア・カルディナーレの美しさ。
  それにこのカメラワークの良さはどうだろう。 実にうまいモノクロ
  画面だ。 詩情あふれる作品。 好きだ。
  ただストーリーはあまりに悲劇的すぎないか?

  スティーヴ・リーヴスの「 The son of Spartacus 」。
  これはなかなかよくできた活劇だ。 カメラ・アイも実に安定していて、
  安心して見ていられる。 また、時折面白い演出もあり楽しめる。
  この程度の作品を、せめて期待したい。

  参考:<ウィキペディア>:クラウディア・カルディナーレ




  The son of Spartacus の完全版が、YouTube で閲覧できるのには
  びっくりです。
08.21

  コード設計。
  フルート練習。 今日は割によくなる。 これだけなれば楽しくなる。
  夜、U3 さんより食料係の引継。
  全く涼しくなった。 もう秋だ。

  寮の入居者は、運営役員を輪番で担当していたようです。
  このことは全く記憶していませんが・・・
08.22

  システムの仕事、そろそろまとめる構想にかかる。 あと機械処理工程
  関係をやればいい訳だ。 多分、60 〜 70枚になる。
  夜、フルート練習。
  中山悌一、「水車小屋」前半 on the air.

  中山悌一さんは、日本を代表するバリトン歌手。
  シューベルトの歌曲集「美しい水車小屋の娘」の前半が放送されました。
08.23

  暑い、夜の蒸し暑さは格別だ。 疲れてる感じで、肩がこる。 眠い。
  フルート、てんでならない。 それに頭がボャーッとしてくる。
  やめて、フロック・フレーテを吹く。
  気候も、フルートの調子も、一進一退で不安定だったようです。
08.24

  暑い。 早朝教室、池野先生の「オートマトン」の話。 あと本社へ。
  午後、銀座をぶらつくが暑いばかり。
  寮でのんびり過ごす。 とても山に行く経済的ゆとりがない。
  フルート、唇をしっかり締めればいいのだ。

  TV で「おゆき」。 塩田先生のものを、新派か何かがやっている。

  池野信一さんは、通研に特別研究室を持っていたほか、東京大学でも
  講義をなさっていた方で、通研でも「先生」と呼ばれていました。
  8月8日に送別会をした N6 さんも、池野先生のお弟子さんだったと
  思います。 とても温厚・紳士的な方でした。
  塩田良平さんは、学園で文学を講義して下さった方で、著書「おゆき」
  は、前年末にテレビドラマ化もされて話題になっていたのでした。



   学校生活が長すぎて、いつまでもその気分から抜けきれなかったように、

   いつまでもこんな生活を続けていけば、気分的に独身生活が克服できなくて、

   まずいんじゃないかと危惧を感じる。 もう結婚したいんだ。

   しかし、ぼくにはまだ不可能だ。 それを家庭のせいにはしたくない。

   でも、単にチャンスがなかったと言い切ったところで、ぼくが積極的になれ

   ない理由が説明できないではないか!


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