07.21

  午前中、ゆっくり休みラジオを聞く。
  新聞の原警視総監の家庭の記事に全く羨望を感じ、同じ紙面の「番長」
  記事の少年の家庭と考え合わせ、それから自分はどちら側にいるのかと
  考えていたら、何だか淋しくなって涙が出てきた。
  フルートを練習し、午後はラジオの音楽と古い雑誌とを楽しむ。
  高円寺教会で夕のミサに与る。

  家庭が抱える問題には、とても敏感な私でした。
  私自身のことも、いずれ明らかにできると思います。
07.22

  プログラム説明書、A さんの O.K. をとる。
  仙台の人が作った、タイパで処理する matching のプログラムを見る。
  まだよく出来上がっているとはいえない。
  若いメンバーで、大局用電算機の名称変更などの意見交換。
  夜、フルートの練習。

  これまで、大局用 CAMA 電算機と呼んできたシステムの名称ですが、
  CAMA という用語を外そうという意見が出はじめたのです。
07.23

  「業務研究」の M10 課長の欧米旅行記、今月で終了。
  なかなか楽しめた。
  午後、商用システム四人で打合せ。 ぼくからは担当プログラムを説明。
  その後、例のシステム設計不備に起因するプログラムの行き詰まりなどを  
  議論する。
  全くこれは「この電算機の性格」や「ぼくらの作業の監督系統」など、
  すっきりさせねばならない問題に通じるものだ。

  フルート、てんで唇の横の締まりが悪い。
  あと手紙を書く、 to mom, T14 さん。

  「業務研究」は NTT 本社が編集・発行していた月刊誌。 ここ数カ月
  本社の M10 課長が欧米の電信電話事情を紹介していて、とても有難い  
  情報でした。 米国での CAMA の紹介もされていたと思います。

  商用システムの四人とは、通研の2名と本社からの私たち二人。
    通研には、この少し前に、本社技術局から T21 さんが転勤して
    おり、商用システムを担当することになっていました。
  小局用システムで見えてきた不備を踏まえ、大局用システムの開発に
  当たり、前提要件の整備などを話し合ったのです。
  大局用システムの商用プログラムの取り組み方について、議論が煮詰
  まっていく一歩でした。
07.24

  岸上室長も交えてのぼくらの意見陳述。
  通研の二人からは異論が出されたものの、室長が、一か月の作業凍結と、
  本社からの一人は引き続き system servey へ振り向ける方針に踏み切っ
  てくれたのは全く有難い。

  帰りに吉祥寺で Beer. with T2 さん、N5 さん。

  Received from M さん。 ショックだ、何と返事を書いたらいいものか。
  今になって書いてよこすなんて!

  室長と商用システムの四人による問題点の解明。 私たち本社からの
  メンバーが、室長に直接意見を述べるめずらしい機会でした。
  その結果、今の進め方ではまずいことがはっきりとしました。
  とりあえず、現行作業は凍結し、全体の態勢を再検討・再構築する
  ことになったのでした。


  M さんとは2月下旬の段階でもう終わっていたつもりだったので、
  今になってどうして? と困惑したのです。
07.25

  昨夜、12時半までかかって返事を書いた。 もう終わりにしたい。

  デバッグ。 操作とか、シミュレータとか、まだいろいろな問題がある。
  夜、フルート練習。

 
07.26

  暑い、しかし室内は 23℃。 システム設計要領を読む。 この法律
  めいた文章は何ともいやらしい。 ただ、詳細設計の部分はよく書け
  ている。 プログラミング以前に、ここまで問題の分析をやれば申し
  分ない。 問題は、これが実行できるかどうかだが・・・

  「基本テープを初めて作成する場合」のシミュレーション。 O.K.
  夜、フルート練習。 まだ唇の形が決まらないし、音色はノイズが
  多くて全然気に入らない。 独学では無理なのか?

  このシステム設計要領は、大局用商用システムに関するもので、
  通研側で作成したものでした。 この時点までは、商用システムの
  開発を(小局用と同様に)通研主体で進めるという考え方だった訳
  です。
  水曜日の室長の判断で、これまでの進め方に「転機」が訪れようと
  しています。
  私なりに、これまでの作業内容の理解と問題点のピックアップに
  着手したのでした。
07.27

  MTR 、早朝教室。 S12 さんの話、実によく分かる。
  来週の作業打合せ。 ぼくは第一に「数値表」の洗い直し。 大変だぞ!
  舌を痛めて、フルートの練習ができない。
  ラジオ聞いたり、洗濯したり。 暑中見舞いを書く。

 


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