08.26

  一日中、激しい雨。 とても朝食は準備できず、ずぶ濡れでバスに乗る。
  台風は琵琶湖から福井方面へ。 雨に煙る緑の山を眺めながら帰るだけ。
  2時半に帰寮。 夕のミサ、吉祥寺教会で。
 
08.27

  午後からシミュレーション。 実に多くのテスト・テープを処理する。
  夜8時半まで。 あと少し雑談して帰寮は10時になる。
  少し疲れる。 立ちづめだからだ。 Wrote to M さん。
  タイパ装置のためのプログラムを、M1-β でシミュレートする作業が
  山場を迎え、連日、奮闘している毎日です。

  この作業自体は、私の参加するプロジェクトの予備的なもの、いわば
  ウォーミングアップの段階でしたが、初めての実用的なプログラム作成と  
  いう意味では、私のプログラマ生活の原点でした。
  日本の電算機のごく初期のものである M1-β に接したことは、忘れられ
  ない体験でした。
08.28

  シミュレーション、7時まで。
  帰寮してすごく眠い。 最近とても朝寝坊になった。
  秋も近い。 気候の変わり目だ。 健康に注意。
08.29

  午後からシミュレーション。 フォト・リーダの調子が悪く、9時半に
  打ち切る。
  このところ、タイパ装置の見学が多い。 ただ、この装置が電算機と同じ
  Stored Program 方式だということを理解してもらうのは難しく、残念。
08.30

  何だかだと装置の調子の悪さをこぼしながらも、やっとシミュレーション  
  を一応終える。 59本のテスト・テープを処理したことになる。
  それにしてもこの10日間は実に疲れた。
  寮に戻ると全く蒸し暑い。
  秋の演奏会、どんなものがあるのか、ここでは分からず淋しい。
08.31

  午後、本社へ。
  プログラムの内容説明というのは、難しいことだ。
  終わって、若手でマージャン。
  そのあと、A さん・米山さんの3人でお茶。
  日フィル定期のチケットを求める。
 
09.01

  午後、谷口でブロック・フレーテを求め、神田で本屋を漁る。
  現代教養文庫はずいぶんいい本を出すようになった。 ここらを回ると
  本当に楽しくなる。 そしてたくさん欲しい本が見つかる。

  日フィルの公開録音。
  シューベルトはたいくつ。(ロザムンデ、未完成)
  むしろ牧神やダンディが面白い。 ただ牧神ではもっと陶酔的なものが
  欲しいし、ダンディのピアノ・ソロ(伊達純)はちょっと不満。

  ブロック・フレーテは、先日、串田先生の返信を機に、購入する気に
  なったもの。 お茶の水の谷口楽器で練習曲集と共に求めました。
    小学生が練習するたて笛と同じ構造のものですが、プラスチック
    ではなく、木製です。
  日本フィルハーモニーの演奏会は、前日求めた第48回定期演奏会とは
  別の、公開録音のためのもので、場所は神田・共立講堂。
  指揮は渡辺暁雄さん。
  プログラムは、
     シューベルト:「ロザムンデの音楽」、「交響曲第8番」
     ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」
     ダンディ  :「フランスの山人の歌による交響曲」
  当時はラジオ放送用の公開録音演奏会がたくさんあり、荻窪の寮の近くの
  杉並公会堂でもちょくちょく無料で聴く機会がありました。


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