08.19

  台風の影響で、一日中、降ったりやんだり。
  映画「二人で歩いた幾春秋」(木下恵介監督)。
  こんなつつましい、そしてほのぼのとした情感を称えたい。
  夫婦はいいものだと思う。 殊に、高峰秀子の演じる あの明るさを
  いつも持った妻がいい。
  世間の片すみに生きる善意の人を描いてあまりある。
  倒れた先輩を車に乗せ、桜見に来たシーンには泣けた。
 
08.20

  Received letters from mom & K5 君。
  別府の知人など8名に手紙を書く。

  当時の私は、割に筆まめなほうでした。
08.21

  午後から、シミュレーション検査にとりかかる。
  なかなか思うようには、M1-βが結果を出してくれない。
  プログラムを訂正したり、入力データを作り直したりいろいろやって
  7時前に、やっと電報データが無事にパス。
  ただし、TIE の書き出しでちょっとまずい点がある。
  寮に戻ってプログラムをチェックする。 コーディング・ミスを発見。
  手間のやける作業だが、面白味もある。

  タイパ装置のプログラム作成では、事前に、他の既存の電算機で
  シミュレートしておくという手法がとられていました。
  これにより、ハードウェアの開発と、ソフトウェアの開発とが
  同時並行的に実施でき、開発の期間を短縮できるのです。
  通研では、こういう手法が当たり前で、私にとっては初めて体験する
  魅力的な、しかし不思議な手法でした。
  このケースでは、日本の電算機の極めて初期のもの・通研で開発された
  M1-β(武蔵野1号β)を利用していました。       
08.22

  シミュレーションの調子はかなり良好。
  プログラムの訂正も少しあるが・・
  Phoned from M2 君。 9月早々、八ヶ岳に行く由。
  ぼくは9月末までは無理だと思う。
  それに9月末には仙台出張の話もあるし。  

  白馬で知り合った M2 君からの電話でした。
08.23

  このところ毎朝、寝坊する。
  午前中、昨日の訂正テープを使って再試行。 うまくいく。
  午後、本社へ。
  集中規模の打ち合わせ。 電算機の処理能力をフル稼働させることで、   
  計算センターの受け持ち範囲を見極めていく・・・これも面白い検討
  テーマだと思う。
  夜、送別会に参加。
 
08.24

  午前中、データ・テープの作成。
  午後は10時半までシミュレーションの結果を検査。
  ちょっとしたプログラム・ミスはあったが、大いに進行。
  こういう仕事での残業なら、本当に楽しい。
  K2 さんも実によくつきあって下さる。 有り難い。
  

08.25

  時折、激しい雨。 台風のせいか? 日原キャンプ場へ。
  何とか峡と呼んでもよさそうな岩壁美だ。
  夜、皆で歌って騒ぐ。 5人でポーカーをやって過ごす。
  ここだともっと静かな山の雰囲気が欲しかったのだが・・・

  本社の同じ課の若手が揃って、東京の西多摩郡奥多摩にある日原キャンプ  
  場に出かけたのでした。 
  隣の係長の I さんが企画してくれた行事でした。


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